夕食を勝手に作る女ストーカーの恐怖……
合い鍵を巡る怖い話をひとつしましょう。恋人から合い鍵を渡されるのは、指輪を渡されるくらい嬉しいものです。「おまえはいつ俺んちに来てもいいんだからな」というメッセージが込められているからです。恋人から家族へのステップアップといえるでしょう。しかし、その合い鍵を渡した恋人がストーカーになってしまったら。これは間違いなく悲劇の始まりです。
ある男性も彼女と別れたいのに別れてくれなくて困っていました。交際当初に渡した合い鍵を返してくれないことも困っていることのひとつでした。わざわざこんなことで大家に頼んで家の鍵を代えるのもどうかな、と思っていました。自分が女の子ならわかりますが、男ですし。「もう別れよう」何度も彼は言いました。しかし、彼女は聞く耳を持ちません。「私がもっといい女になればいいんでしょ?」「え?」彼のリアクションは無視。大抵、彼女のその一言で話し合いは終了です。そして、彼が会社から帰宅するとテーブルに温かい夜ご飯ができていたりするのです。もうこの光景が気持ち悪いですよね。あるときは、味噌汁の火がつけっぱなしのときがありました。火事の可能性だってある怖い行動です。せめて、せめて一緒に食べればいいものの、彼が帰る寸前で姿を隠してしまう、それが気持ち悪いのでした。
彼は当初、もったいないからと仕方なく食べていましたが、味噌汁の件から怖くなって全部捨てるようになりました。そして、数日後。「なんで全部捨てちゃうの?」というメール。彼は全身が震え上がったそうです。なぜなら彼は捨てたご飯をその日のうちに近所のコンビニで捨てていたからです。「翌日、ゴミ箱に捨ててある夕食を見たら何をするかわからない。だから証拠隠滅しておこう」こういう考えだったのです。ですから、捨てているという事実を知っているのは恐怖なのでした。
そして、彼が夕食を捨てているのが、なぜ彼女が知ることができたか。すぐに真実がわかりました。なんと彼女、毎晩、彼の部屋のカーテンの陰に隠れて彼の姿を見ていたのでした。合い鍵を渡すのは慎重に。